Works

2014年 飛鳥アートヴィレッジ『宙の土 土の宙』(奈良 明日香万葉文化館)

奈良 明日香万葉文化館
2014年1月
奈良県明日香村で滞在制作をして、数日後に奈良万葉文化館で展示をしました。

飛鳥アートビレッジ

雨は、空から大地へと循環する自然現象ですが、同時に土地の歴史を知る道具にもなります。飛鳥でのレジデンス中に雨が降り、身体に飛鳥の超自然な力を教えてくれているような不思議な感覚になりました。

私はそんな雨を、デフォルメをして岩料を使い描くのと同時に、滞在中に飛鳥で撮った写真を転写した紙やパネルを加工した画面の上に鉄錆と墨で、版画の技法を使い超自然的な物(土地にいる精霊)描きました。

又、鉄錆と墨を使う理由は、この二つの素材は混ざりやすくも混ざりにくい性質を持ってるので、面白い反応が見られます。それは、人間の喜怒哀楽の感情のようなものや生物の細胞分裂や宇宙の爆発を思わせるものがあったりすることから、原始の感覚を思いさせます。

この飛鳥の土地は、昔から続いている習慣が残っているものがたくさんあるので、土地の精霊や人間の目には見えない存在がいるように思えました。私は、この飛鳥で滞在し制作を出来たことを感謝するのと共に、飛鳥にいた精霊の存在を信じ続けて行きたいと思います。

制作場所
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2014
精霊の声
1455×2273
パネル 水彩用紙 鉄錆 顔料インク 顔料 拾ってきた鉄板

在庫なし

滞在中、入谷という明日香でも奥地で宿泊させて頂きました。近くに駅はなく車もほとんど通っておらず、街灯も少なく、当然のように自動販売機もないような場所でした。冬場だったこともあったが、夕方には真っ暗になり懐中電灯がないと歩けない程でした。とても静かで、星が綺麗で都会育ちの私には新鮮に感じました。また獣の声のような音や都会ではありえない何ともいえない音が常にあり、部外者である私を威嚇しているように感じました。昼間に岡寺で弥勒菩薩を見た影響なのか、目には見えない精霊のような気配を感じてその思いを作品にしました。

この作品は、2020年に兵庫県神戸市長田区、二葉学舎地域人材センター(旧二葉小学校)に寄贈しました。

2014
しみる
2220×1375
高知麻紙 鉄錆 墨 顔料 
100万
 
土には、命が絶えた生き物が埋められて新しく生まれる生き物の肥料になります。鉄もまた同じで、錆になり朽ちると土に帰り土の肥料になります。

空白の器

内側に「何もない空間」が囲まれている所、何もない空間であるからここは何かが入るかもしれないという可能性が生まれる。この「かもしれない」という可能性が重要であり、その潜在性に対して手を合わせるという意識の動きが神道の信仰心である。
白(しろ) 原研哉 中央公論新社より

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2014
空白の器
962×698
水彩用紙 鉄錆 墨 顔料インク 顔料
10万

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2014
空白の器
774×584
水彩用紙 鉄錆 墨 顔料 
在庫なし

2014
空白の器
584×774
水彩用紙 鉄錆 墨 顔料 
在庫なし

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2014
空白の器
850×1150
水彩用紙 鉄錆 墨 顔料 
10万

2014
空白の器
1060×770
水彩用紙 鉄錆 墨 顔料 
10万

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2014
空白の器
333×190
パネル 和紙 鉄錆 墨 顔料 
6万

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2014
空白の器
277×298
パネル 和紙 鉄錆 墨 顔料インク 岩料 
6万